新型コロナウイルス、マスクで感染リスクが高まる可能性!マスク着用より先にやるべき! WHOが示した「5つの推奨行為」 | はやりもん

新型コロナウイルス、マスクで感染リスクが高まる可能性!マスク着用より先にやるべき! WHOが示した「5つの推奨行為」

事件

2019年12月、中国湖北省武漢から発生した謎の肺炎。昨年末時点では患者は武漢市のみ数十人程度で原因不明だったが、1月9日に中国当局は原因が新型コロナウイルスとみられると発表しました。

中国国内では1月20日以降、感染者数の報告が増加し始め、中国国家衛生健康委員会による1月31日午前時点での発表では死者が213人、感染者は9692人にまで達しています。またこの時期は中国の旧正月に当たる「春節」の休暇中で、国内で感染して海外に渡航していた中国人も多く、感染者の確認は30日時点で18か国にまで拡大しています。

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マスクが爆売れしてますが

日本ではこの新型コロナウイルス感染症について急遽、感染者の強制措置も可能な感染症法に基づく「指定感染症」と定め、WHOは1月31日、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言する事態に至りました。

日本でも1月31日時点で日本国内で判明した感染者は12人、うち2人は武漢市渡航歴がない国内での二次感染とみられています。

すでに国内では日本での感染者発覚直後から、ドラッグストアなどで消毒薬やマスクが飛ぶように売れていますが、日本国内の二次感染者が発生したことでこのような動きは加速している状態です。

ですが…ごく普通の感染対策で、感染のリスクを減らすことが可能なことを知っておきましょう。

「飛沫感染」「接触感染」「空気感染」

そもそもコロナウイルス自体は珍しいウイルスではないようです。

現在、存在が知られているコロナウイルスは6種類。

うち4種類は通常ヒトの間で流行する風邪の原因ウイルスであり、残る2種類が動物からヒトに感染し、比較的重症の肺炎を起こしやすいことが分かっています。

風邪の原因となる4種類のコロナウイルスは、通常風邪といわれるものの10~15%、風邪流行期では3人に1人が感染しています。コロナウイルスという名前を報道で初めて聞いた人もいるかもしれないが、広い意味でのコロナウイルスは実はほとんどの人が幼少時までに感染経験があるものなのです。

残る2種類のコロナウイルスは…

一つが2002年に32か国・地域で流行した重症急性呼吸器症候群 (SARS) の原因として見つかったSARSコロナウイルス。

もう一つが2012年にイギリスで中東渡航歴にある肺炎患者から見つかった中東呼吸器症候群(MERS)のMERSコロナウイルス。

SARSコロナウイルスはコウモリ、MERSコロナウイルスはヒトコブラクダの中にいたウイルスがヒトに感染するようになったもの。

これまで判明しているデータから計算できるこの2つのコロナウイルスでの感染者での死亡割合を示す致命率は、SARSコロナウイルスは約10%、MERSコロナウイルスが約34%と比較的高い数字となっています。

これらのコロナウイルスの感染経路は、咳やくしゃみなどで飛び散ったウイルスを含む唾など(飛沫)を吸い込む「飛沫感染」、感染者から発生したウイルスが付着したものを手で触り、その手で口や鼻を触るなどをして体内にウイルスが入り込んで感染する「接触感染」の2つ。

「空気感染」はないと考えられています。

最新「新型コロナウイルス感染症の動向」

今回の原因ウイルスについて世界保健機関(WHO)は1月10日、これまで存在が確認されている6種類とは別の新型コロナウイルスであるとして、「2019-nCoV」と命名しています。

新型コロナウイルスは、2019年12月に武漢市の海鮮卸売市場「華南海鮮城(2020年1月1日に閉鎖)」の関係者を中心に感染者が発生しました。

新型コロナウイルスについては、1月24日に中国の研究グループが国際的にも有名な医学誌「ランセット」と「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」に最新の症例報告などを発表している。ここから現時点でのこのウイルスの特徴の一端が見えてきます。

まず、ランセットに報告されたデータは、12月16日から1月2日までに感染が確認された入院患者41人に関するもので、その66%が華南海鮮城と何らかの接触があった人。

患者の年齢層は25~49歳までの勤労層が最も多く、これ以下の年齢の感染者は少ない。

全体の32%がすでに持病があり、主なものは糖尿病が20%、高血圧、心血管疾患(いわゆる心臓病や脳梗塞など)がそれぞれ15%。

主な症状は38.1℃以上の発熱。これ以外に目立つ症状は、多い順に咳、筋肉痛・倦怠感、痰など

一部の患者では血痰、下痢、頭痛などの症状もあったようです。

感染力は「インフルエンザ」と同等かやや低い

一方、「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」に公表された論文では…

女性は最初37~38℃の発熱、咳、胸部不快感の症状が出て、4日後には熱は下がってきたものの咳、胸部不快感が悪化。男性の方は発熱、咳が始まってから7日後に呼吸困難の症状を訴え、さらにその後2日間で呼吸困難の症状が悪化し、人工呼吸器の使用が開始された。女性の方はすでに回復して退院したものの、男性の方は死亡しています。

なお、現在のところ新型コロナウイルスの感染から発症までの潜伏期間は、ランセットに発表された論文では推定で7日~14日間と言われています。

すでにこの状況下では、新型コロナウイルスがヒトからヒトへの感染が起こることは明らかだが、その感染力を示す数字として1人の感染者が何人に感染させるかという基本再生産数という指標があり、

現在、WHOが公表している新型コロナウイルスの暫定の基本再生産数は1.4~2.5。つまり1人の感染者から2~3人に感染を拡大させる可能性があるということです。

ちなみによく知られている季節性インフルエンザの基本再生産数は2~3で、データによっては最大4超というのもある。現時点で分かっている新型コロナウイルスの感染力は、インフルエンザと同等かやや低いということになります。

致命率は2.2%

今回の新型コロナウイルスについて感染者数も死亡者数も過去1週間、増加しつづけています。

ただ、これは検査体制の強化と報道の増加で、検査を受ける人が増えた結果とみられているため。

WHOは1月21日から毎日、「Situation Report」という新型コロナウイルスの発生状況について発表しており、ここからこのウイルスの致命率を計算し、日ごとにその変動を見ると下記グラフのようになります。

最新のWHO公式発表による致命率は2.2%。その数字はこれまで分かっているSARSコロナウイルス、MARSコロナウイルスの致命率よりも低くなっています。

完全なデータではないものの、現状で公表されている死亡者のデータでは、その多くが60歳以上の高齢者、かつ糖尿病や高血圧、心臓疾患、慢性気管支炎などを有しているケースでした。

季節性インフルエンザと「同様」の対策を

そしてWHOが公表している1人の新型コロナウイルス感染者からどれだけの人に感染させるかという暫定の基本再生産数1.4~2.5について。

致命率、二次感染の発生状況、基本再生産性などを総合すると、日本国内で新型コロナウイルスの感染を避けるための対策は通常の季節性インフルエンザなどと同様のものと考えてよいようです。

WHOが示した推奨行為

では、どのような対策が必要か?

実はWHOがすでに一般人に対し、新型コロナウイルスへの感染リスク低下のための推奨行為を示している。列挙すると以下の5つ。

・アルコール洗浄剤か石けんを使って水で頻繁に手を洗う
・咳やくしゃみはひじの内側やティッシュで口と鼻をカバーし、ティッシュを使った場合はすぐ捨てて手を洗う
・発熱や咳のある人に密接に接触しない
・肉や卵はよく加熱する
・野生動物や家畜に防御なしで接触しない

まず、咳やくしゃみ時に鼻や口を手で覆う通称「咳エチケット」は多くの人が習慣化しているだろうが、ここでは素手ではなくひじの内側かティッシュで覆うとしています。

「咳エチケット」の画像検索結果
腕で抑える 欧米では当たり前な行為

これはすでに判明しているコロナウイルスでは、前述の接触感染が判明しているため。ひじの部分にウイルスが含む飛沫がついても、頻繁にモノに触れる手の平と比べ、そこからの接触感染リスクは低い。

また、ティッシュで覆った場合もすぐに捨て手を洗うのは同様の理由からである。

肉や卵に対する加熱処理、動物にむやみに接触しないというのは、今回の新型コロナウイルスが動物が持つウイルスがヒトに感染したと考えられているから。

一方、この推奨の中にマスク着用がないことを不思議に思う人もいるかもしれません。

意外と知られていませんが、マスクは呼吸器感染症で咳などの症状がある人が、飛沫を飛ばして他人に感染させるリスクを減らすのが第一の使用目的。

一般人が着用するマスクで感染症を防ぎきれるものではない。逆にマスクを着用することで、ウイルスなどで汚染されている可能性がある手で口や鼻の周辺を触る機会が増え、感染リスクが高くなることもあります。

何よりも第一に行うべきことは「まめな手洗い」で

咳や発熱があったら…

一方、このような事態が発生すると、発熱や咳の症状があるだけで、「新型コロナウイルスに感染したかも…」と思いこんで医療機関を受診する人が増える傾向がある。しかし、こうした行為は避けましょう。

現時点で新型コロナウイルスの感染を疑うべき人は「最近まで中国の流行地に在住・渡航していた人と同一空間で過ごすなどの濃厚な接触機会があり、発熱や咳、呼吸の苦しさなどの症状がある」という人です。

もし、この条件に合致する場合、まずは最寄りの保健所に連絡を取り、指示を受けることが先決。保健所に先立って医療機関を受診せざるを得ない場合でも事前にその医療機関に電話などで連絡を取ってから向かうべきでしょう。

ちなみに従来知られているコロナウイルスも新型コロナウイルスも現時点で「空気感染」するとの報告はないので、武漢から来た人と街中ですれ違ったぐらいで感染するリスクはほぼないと考えられています。

流行地(武漢)にいた人と濃厚接触がなく、咳や発熱の症状がある人は、通常の風邪やインフルエンザの方が可能性大。

この場合も高齢者や乳幼児、糖尿病、高血圧、慢性疾患がある人以外は、発症から3~4日は自宅で静養に努めることが望ましいです。それは以下のような3つの理由から。

(1)風邪やインフルエンザはおおむね3~4日間に症状が軽快に向かう
(2)医療機関内は高齢者や何らかの病気を持っているなど感染症全般が重症化しやすい人たちが多く、その人たちに感染させてしまう恐れがある
(3)発熱や咳だけで医療機関に殺到すれば、医療機関の限られたマンパワーが疲弊する

新型ウイルスでも個人の対策は同じ

そもそも前述のWHOによる新型コロナウイルスの感染リスク低下を目的とした推奨行為を「当たり前過ぎる」と思った人もいるかもしれません。

ですが、くしゃみや咳を素手(手のひら)で抑えて、その手をティッシュで拭くだけで、手を洗わずに日常生活を送っている人は意外と多いのではないでしょうか?

今回の新型コロナウイルスよりも日本で毎年数多くの死者を出している感染症、新型コロナウイルスよりも感染力が強い感染症など、身近で侮れない感染症がありますよ。

厚生労働省が公表している2018年人口動態統計では、感染症による死者が国内で9674人も報告されています!最も死亡原因として多い感染症はインフルエンザの3325人。次いで感染性胃腸炎の2332人、結核の2204人。

インフルエンザワクチンの予防効果が完全でありませんが、ワクチンを接種したにもかかわらず感染した場合は、ワクチン接種をしないで感染した場合と比べて、死亡に至るリスクは6~7割は低下することが過去の研究からわかっています。

WHOもインフルエンザ感染の回避方法として「毎年ワクチンを接種することが最善策」としています。

予防は可能だ!

今回の新型コロナウイルスの感染力を示す基本再生産数1.4~2.5より高い感染症もあります。

例えば空気感染する麻疹(はしか)の12~18、風疹の5~7、おたふく風邪の4~7。

麻疹は先進国では致命率0.1%と言われるが、日本で2008年以降の致命率を厚生労働省の人口動態統計などで割り出すと、2013年には0.9%を記録するなど、むしろ日本は先進国一般よりも高い致命率の年もあります。そしてこの麻疹、風疹、おたふく風邪などもワクチンでの予防が可能です。

普段からの前述のような手洗いを中心とする感染予防対策の習慣化、ワクチンでリスクを減らせる感染症ではワクチンを接種するという感染症対策マインドを心掛けましょう。

感染症対策の習慣化を!

このような基本的な防止策をせずに今回のような騒ぎの時だけマスクを買いに走るのは「なんだかなー」という思いがします。

上っ面だけ繕うのではなく、土台となる毎日の感染予防策をしっかり行っていきましょう!

あと、こういう時に買占め行為をするのも止めましょう。必要なところに必要なものが届かなくなります。

「自分だけ良ければ」という考えではなく全体での対策が必要だという視点を持ちましょう!

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