厚生労働省が2月7日に決めた診療報酬改定で、ギャンブル依存症の治療で公的医療保険が使えるようになるとの衝撃ニュースが!
カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致が本格化するのを前に、ギャンブル依存症対策を強化する狙いがあるようです。
ギャンブル依存症は誰もが侵される可能性のある依存症です。ちょっと遊びのつもりが激ハマリして身を亡ぼすのはあっという間。まずはギャンブルで人生が終わった人の体験談からどうぞ。
体験談①人生終わった 借金・解雇・離婚
23歳で人生が狂った男性 A男。
20歳で結婚、子供もできパチンコは同僚の付き合いで行く程度。
スロットで目押しが出来ることがカッコよく思え、自分も目押しできる様になるために通うように。
目押しが出来る様になった頃には、10万以上マイナスとなっていた。
同僚から10万以上の大勝ちの話を耳にしていたので、勝てば取り返せる、勝って取り返そうと言う心理状態になってしまっていた。
人生において仕事を休むことはほとんどなかったが、パチンコに行くため仕事を休む様になる。
会社では、休みが多すぎアテにならないと干され、そのイライラをパチンコへぶつけるという悪循環。
そののち、生活費も出せなくなり消費者金融で借金。生活費を稼ぐと正当化というか言い訳し、会社も休みが増えすぎて追い出されるように退職。
妻にも、借金と退職の経緯がバレて離婚。
パチンコのせいで人生台無しにしたにも関わらず、懲りずにその後もパチンコへ通い詰め、いよいよ借金の毎月の返済額が用意出来なくなり親にも借金。
借金、離婚の経緯が親にもバレてしまい、生活が改善しないのであればもう勝手にしろもう知らんと勘当される。
借金返済の為に働き出すが、毎月の借金返済をすると手元に残る金額は少なく、それを増やそうとまたパチンコをする日々。何ヶ月か返済し、借り入れ可能額が発生するとまた借金しパチンコへ通う。
この繰り返しで返済額が200万を超え返済額に青ざめようやく我に帰り意識を改めることとなる。
今も、その借金の返済継続中。
体験談②借金が返せずタコ部屋労働
父親が酷かった B男。
自分の父親は小学生の頃から仕事中にサボって、よくパチンコに行っていた。
親父は、金がなくなってもパチンコを打つのをやめず、消費者金融で借金してそれをパチンコで使っていた。
母親は、親父が借金する度に親戚からお金を借り、消費者金融に返していた。
俺は、親戚からうちがお金を借りてるのを知っていたから、お盆や正月に親戚一同が集まると肩身の狭い思いをした。
母親は、俺が学校から帰ると良く泣いていて「また借金したんだ」と、俺はいつもすぐにわかった。
しかし母親は、それでも親父とはなかなか離婚しようとはせず、一人で必死に働いた。
俺が高校三年の時、親父がまたパチンコのせいで借金した。しかも、俺の大学の入学金もパチンコでスったらしい。幸い俺は何とか大学に行けたが、母親はその時ついに離婚を決意した。
別れ際に親父は「行ってくる、すまなかった」と泣いていた。
おそらく借金を返すため、いわゆる「タコ部屋労働」に行ったんだと思われるが自業自得だ。
当時45歳だったのにギャンブルで人生を台無しにしてしまった。今でも父親とは音信不通。
日本のギャンブルの実態
日本のギャンブル問題の中心はパチンコ・パチスロです。
しかしいずれも公式には「ギャンブル」とされていません。
パチンコ店(ホール)・景品交換所・問屋による「三店方式」がとられているためです。
つまり店内では換金されず、勝った客は特殊景品を受け取ります。
客の多くはこれを「景品交換所」で現金化。この景品を「問屋」が買い取って再びホールに卸すというしくみです。

ちなみに競馬・競輪・競艇・オートレースも、ギャンブルではなく「公営競技」と呼ばれています。
こうして、ギャンブルであることがカモフラージュされた形が続いてきたのが、日本の実態。
「遊技」だろうが「公営競技」だろうがギャンブルです。これが野放しで認められておりしかもギャンブルはお金が絡み射幸心を煽っているので依存症が生まれます。
そしてギャンブル依存症のほとんどに「借金問題をともなう」ことが他の依存症とは異なる大きな問題となっています。皆さんは大丈夫でしょうか。
依存症チェックシート
誰でもなりうる依存症、自分も周りの人でも危険な人はいませんか?
ギャンブル依存症チェックシートを作成しましたので気になっている方はチェックしてみてください。
- ギャンブルの事が毎日頭から離れない。
- 儲ける金額が小さいと満足出来ない。
- 当たったドル箱を使ってもぱちんこを打ってしまう。
- ギャンブルをし、負けた後、自己嫌悪に陥ったことがある。
- やめようと思っても、次の日又は一週間以内にギャンブルをやってしまう。
- ギャンブルに関して家族・友人・恋人に嘘をついたことがある。
- ギャンブルのために仕事や学校を休んだ(遅刻や早退)したことがある。
- 気分転換にギャンブルをしたことがある。
- ギャンブルが出来なくてイライラする。
- ギャンブルをしていると時間を忘れてやってしまう。
- ギャンブルを始めると当たるまでやめられない。
- 大きいリーチを外したとき辞めずに続けて打ってしまう。
- ギャンブルで損失したお金をギャンブルで取り戻そうと考えてしまう。
- 1円パチンコより4円パチンコの方(5円スロットより20円スロットの方)が好き
- 財布が空っぽになるまでやってしまう。
- ギャンブルのために犯罪行為をしようと考えたことがある。
- ギャンブルに負けて死のうと考えた事がある。
- ギャンブルと関連するキーワードを耳にするとギャンブルしたくなる。
- 自分はギャンブル依存症だと思う。
以上でチェックは終了です。
当てはまった数で依存症の段階がわかります。
1~8個 ギャンブル依存症 初期
9~12個 ギャンブル依存症 中期
13個以上 ギャンブル依存症 末期
末期だった人は今すぐでも治療を受けた方が良いかもしれません。
治療は
もうこれは精神疾患なので、専門の医師の治療が必要です。
また、他の依存症とは違い身体的な害(アルコールやニコチン)はありませんが、金銭的な問題があるケースがほとんどなので、法律の専門家に相談するのが早めに良いでしょう。
今回、ギャンブル依存症を保険適用すると決まりましたが、公的医療保険のお金の出どころってギャンブルせずに真面目に働いて得た給料からですよ!なんともやるせない思いがしますね。保険適用させるんじゃなくてギャンブルそのものを規制する方が効果は高いんじゃないかなと思ってしまいますが。
でもパチンコ利権とかあるし、美味しい思いをしている政治家が多いから規制はできないか。。
ますます残念な国になっているような気がします。皆さんはどう思いますか?